LINEが現在先行提供しているライブコマースサービスであるLIVEBUYにとって「配信中のチャット行動は商品購買を促進する」という仮説は、UI・UXの方向性を決定する上で重要です。ただし「チャット行動を起こすユーザーは元々購買モチベーションが高い」というSelection Biasが仮説検証時に問題となります。同時にサービス開始したばかりで十分データが溜まっておらず、モデル作成時に起こるCold Startも解決すべき問題でした。
それらの対策として、LINEのサービス利用を横断的に特徴量化したプロダクト「y-features」を用いることで、サービスデータの少なさを補完し統計的に十分な傾向スコアモデルを作成することに成功しました。これにより、Selection Biasを除外した検証を行い、チャット行動が購買に対する正の効果を明らかにすることができました。この結果を受けてサービス側ではチャットを促すようなコンテンツの企画制作を行っています。本セッションでは、その一連の取り組みについて解説します。