近年の自然言語処理分野における基盤モデルは英語圏を中心に発展していますが、LINEはNAVERと共同で独自の日本語の基盤モデルの開発を進めてきました。本セッションでは、その基盤モデル搭載した「HyperCLOVA」の現状と応用事例について紹介します。
LINE DEVELOPER DAY 2021では39Bパラメーターのモデルを紹介しましたが、本年度は82Bとより大規模化したモデルの改善点と課題について考察します。
またHyperCLOVAの応用事例として、2021年に開催された対話システムライブコンペティションの全トラックで1位を獲得した対話システムと、メールや報告書など頻繁に作成する文書の執筆速度を大幅に向上する文書執筆アシスタントツールを取り上げます。
さらに、省パラメーターな基盤モデルの評価結果、自動生成テキストの公正性や倫理的な問題を検出するAIフィルターの開発、頑健なファクトチェック機能の開発などの取り組みも紹介します。