ZOZOTOWNのデータ基盤の拡大の過程で発生した様々な課題と、それらを乗り越えてどのようになっているか、進化の歴史と現状を解説する。
現在のZOZOTOWNのデータ基盤は全社員の約半数が使うものであるが、最初は十数人でのみ利用していた。利用者の拡大により、データ不整合の問題が大きくなりつつあった。データ取得元のDBのデータとデータ基盤のデータが一致しないという問い合わせが日に日に増え、利用者も開発者も疲弊する状況になっていた。データ不整合に起因する障害(含む未遂)も発生した。この問題の原因はデータ基盤構築の最初期に行った1つの技術的選択のミスに起因するものであった。それは品質が保証されているかのように見えるが実際はそうではないデータソースからのデータ取得である。そのため、品質が保証されていることが確実なデータソースからの取得を行い、データ基盤の再構築を行った。その結果、データ品質が上がりデータ不整合に関する問い合わせが解消された。